昨年より日テレ共創ラボでは、将来想定される「移動空間のエンターテインメント」に向け、トヨタグループのトヨタ紡織株式会社とプロトタイプコンテンツを共創しています。 バスの窓はなんと全て透明ディスプレイになっており、車両の位置情報連動による車窓へのAR表現が可能です。さらに臨場感のある立体音響、座席の振動やミスト・香りなどの噴射機能も搭載し、五感で楽しむ未来のバスシステムとなっています。

こちらの車両設備を活用し、7月下旬に子供向けのワークショップとして、宇宙関連企業が多く集まる日本橋の街中を約15分間周遊するXRバスツアーを行いました。
まずは動画ご覧ください！

また全周囲を囲む映像環境のうち、左右のモニターは車窓に重ねる形で設置された透明ディスプレイとなっており、調光機能の制御によって透過/不透過の切り替えが可能です。
コンテンツの前半部分では、車の位置情報に合わせ日本橋の文化や走行ルートに上の施設の紹介をARで行いました。後半部分はVR状態に切り替わり、全周囲の没入映像とともに、香りやミストなども活用し宇宙空間や月面をイマーシブ体験する構成としています。

今回の走行実験では3日間で約300名ほどのお子さんに体験いただき、体験者の95％が高評価のフィードバックをいただくことができました。 また懸念していた車酔い・VR酔いに関する実証実験も兼ねておりましたが、ほぼ全ての体験者が酔わなかったという結果となりました。

引き続き、バスの測域情報に合わせた連動や全周囲モニターを使った映像表現など、移動空間における新たな表現の可能性を探っていきます。

【日テレ共創ラボとは】
日本テレビが開局70年を迎えた2023年に開始した、皆様と一緒に様々な社会の課題にこたえ、次の時代の体験価値を生み出し「みんながワクワクする未来」を創造するための共創の仕組みです。
日テレ共創ラボでは、生活者の近未来の「街ナカ」「家ナカ」でのエンタメ体験、「未来社会」「未来世代」への貢献、そして「宇宙」の5つの共創テーマで活動し、パートナー企業を募集しています。
（公式Webサイト：https://lab.ntv.co.jp/）